この絵本の内容紹介あらすじ

カバ君は消防士になろうと意気込んで、梯子を勢いよく駆け上りますが……体が重くて梯子が折れてしまいます。

今度は船乗りになろうと意気込むカバ君。ところが、やはり体が重くて船が沈んでしまいます。

カバ君は、パイロットになろうと考えたり、バレリーナになろうと考えたり、ピアニストになろうと考えたり・・・。そして、実際に試してみるたびに失敗ばかり繰り返してしまいます。

「どないしたら ええのんやろ」と不思議がるカバ君は、「ま、ぼちぼち いこか」と一休みするのでした。


カバ君の動作や表情は、どことなくのんびりしているようで憎めません。

何事にも一生懸命に取り組んだり、初めてのことに挑戦することは素晴らしいことです。一方で、ゆっくり考えてみようという姿勢も大切なことではないでしょうか。

肩に力が入っているときこそ、カバ君のように「ぼちぼちいこか」と考えてみることも必要なのかもしれません。

この絵本は、お笑いのように『フリ』と『オチ』で構成されており、それに合わせたかのように関西弁で訳されます。「ぼちぼちいこか」という言葉も、このお話にぴたりとハマります。