この絵本の内容紹介あらすじ

ドラマの撮影中による自転車事故で脊髄損傷を負い、車いす生活となった著者が絵筆を口にくわえ、描き出した絵本。

主人公はゾウのボッチャ。ゾウのボッチャは、自転車が大好き。
たくさんの仲間と夢のロードバイクの大会に出場します。
スピードを上げて、おい上げていくボッチャ。ところが――。

自身が事故に遭った後、再び笑おうと決意するに至るまでの心の動きを投影。「どんな障害にぶち当たっても、必ず未来があるんだ」という力強いメッセージを込めました。

【ボッチャについて】
主人公の名前のヒントになったのは、パラリンピックの競技でもある「ボッチャ」です。滝川さんがもともと描いていたパラスポーツの絵の一つにゾウの絵があり、「これは『ボッチャ』という競技の絵です。ボッチャは老若男女誰でも笑顔でできるスポーツ。僕のような重度の障がいがあっても挑戦できます。ボッチャがもつ可能性の広がりは、僕がかきたいテーマとも根底で繋がっているように感じます」という滝川さんの思いから、本作の創作が始まりました。

【著者からのメッセージ】
「描いていくうちに、物語を考えたり絵を描いたりしている時間が楽しくなってきて、気持ちが救われました。想像を膨らませることで、前向きな気持ちにもなれました。困難や挫折や辛い時期が訪れても、夢をもつことで幸せになることに気づき、自分の経験を未来ある子どもたちに伝えたいという思いが強くなり、絵本をかきました。創作していくうちに絵本作りが生きがいになりました。この絵本は、僕にとってケガをしてからの4年間の魂をつぎ込んだ作品です」

【いとこの滝川クリステルさんも推薦!】
ある日突然、事故で手足の自由を失った彼を家族一丸となって応援、サポートをしてきました。
とはいえ、誰にも分からない彼の孤独を癒してくれていたのは、紛れもなくこの作品作りだったと思います。
嘘偽りなくさらけだされている彼のメッセージが誰かの勇気につながりますように。(帯文より)

絵本「ボッチャの大きなりんごの木」の一コマ
絵本「ボッチャの大きなりんごの木」の一コマ2