文:サムイル・マルシャーク
1887‐1964年。ソ連の詩人であり、児童文学者。1887年、ロシアのヴォローネジ生まれ。工場の技師であった父親とともに、町から町へと移り住みながら、小さな頃から詩を書きはじめた。ペテルブルグで、偶然に、有名な批評家ウラジミール・スターソフに詩を認められてから、ロシアのすぐれた文化遺産や、当時の有名な文化人たちと接するようになり、マクシム・ゴーリキーとも出会う。そして、病気がちであった彼は、ゴーリキーのヤルタの家に引きとられて、中学校...
続きを読む・作品一覧を見る絵:ウラジミル・レーベデフ
ソ連の画家、線画家。ペテルブルグ(後のレニングラード)出身。美術学校で学び、ポスターなどで早くから革命に参加する。1910年はじめて展覧会に出品。主に詩人マルシャークとコンビを組んで「ばかなこねずみ」(’25年)、「こねこのおひげちゃん」(’30年)、「しずかなおはなし」(’58年)などを発表するなどソ連の児童のための絵本作成分野での先駆者である。’67年ソ連邦芸術アカデミー準会員、ロシヤ共和国人民画家。
作品一覧を見る訳:内田 莉莎子(うちだ りさこ)
1928年東京生まれ。早稲田大学露文科卒業。ロシア・東欧の子どもの本の紹介につくす。絵本の翻訳に、『おおきなかぶ』『てぶくろ』『三びきのくま』『ちいさなヒッポ』など多数。
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