この絵本の内容紹介あらすじ

スコットランドの北西、セント・キルダ諸島。荒れる海に囲まれ、〈世界のはての島〉と呼ばれるこの場所で、人々は生きるための工夫をこらし、独自の文化を作り上げた。しかしそんなくらしは、1930年を最後に失われてしまう。自然へのおどろきと、そこで過ごしたなつかしい日々を、5歳で島をはなれた少年の目をとおして描く。

■訳者からのメッセージ
北大西洋に浮かぶ小さな島で、何百年にもわたって自給自足のくらしをおくり、独自の文化を守ってきた人たちがいました。彼らが島をはなれなければならなかったのは、外の社会とつながりをもちはじめたから……。世界がひとつになり、食べるものも着るものも外国でつくられたものにたよってくらしているわたしたち。人がこの地球上で生きていくとはどういうことなのか、改めて考えさせられる一冊です。