この絵本の内容紹介
海を見渡す丘の上にたたずむブランコ。そこには、いのちが、夢が、物語が、満ちている――。はしゃぐ子どもたち、夕日を見つめる老人、将来を夢見る少年……訪れる人びとのささやかで特別なひとときを、淡く輝く絵と詩情豊かな言葉で紡ぐ。人気絵本作家による静かな感動を呼ぶ絵物語を、作家・梨木香歩の端正な翻訳で贈る。総ルビ。
訳者からのメッセージ
そこを動かないブランコの記憶は、場所の記憶でもある。人びとの記憶のなかにあるブランコは、優しいふるさとのようにそのひとを包み込む。いつもそこにいて、すべてを受け入れ、ただ、待ってくれている。
——梨木香歩


