この絵本の内容紹介
お母さんの膝の上に抱かれた男の子が河川敷でタンポポの綿毛を吹くと……そこから風に乗って飛んでいくのは「命の妖精」でした。
タンポポの綿毛の姿をした命の妖精の名前はリオン。リオンは風に乗って地球を旅するのです。
地球にはいろんな場所があって、いろんな生き物が住んでいて、いろんなことが起きているのです。
そんな地球のあるところ、親子の穏やかな日常は、地震が起きるとどうなってしまうのでしょう?
地震が起きると建物が揺れて、家の中では家具が倒れて大変なことになります。なので、机の下に隠れて身を守る必要があるのです。
命の妖精は風に乗って賑やかで穏やかな海に辿り着きます。ここで地震が起きるとどうなるのでしょう?
浜辺から波が引いたかと思えば、とたんに大きな津波が押し寄せます。縦開きになったページが津波の迫力や恐ろしさを物語ります。
地震が来たら海辺のそばにいる人たちはどうしなければいけないのでしょう?
大きな津波がやってくるかもしれないので、高いところに避難しなくてはなりません。
この絵本は、日常の何気ない景色と災害によってその景色が一転する様子が描かれています。
そして、災害がどうやったときに起きるのか、災害が起きたときにどうすることが大事なのかを優しく説明します。
地震や津波以外にも洪水や土砂崩れ、台風、雪崩、火山の噴火といった自然災害も描きます。また、自然災害が起きると日常の生活がどう変化するのか、その変化にどうやって日頃から備えるかが描かれます。
タンポポの綿毛の姿をした命の妖精と一緒に各地をまわり、災害時の対処法や備えの大切さ、そして命を守ることが一番大事であることを学ぶことができる減災絵本です。