戦後1950年代後半から2000年初頭にかけ、欧米の優れた児童文学や絵本の翻訳と紹介、平行して童話や絵本の創作を精力的におこなった。翻訳と創作を合計すると、生涯に300冊もの子どもの本を出版した。代表的な翻訳作品には、『エルマーのぼうけん』、『エルマーとりゅう』、『エルマーと16ぴきのりゅう』(ルース・スタイン・ガネット作、福音館書店)、『かもさんおとおり』(ロバート・マックロスキー作と画、福音館書店)、『どろんこハリー』(ジーン・ジオン作、マーガレット・ブロイ・グレアム画、福音館書店)、『山の上の火』(クーランダー、レスロー文、岩波書店)などがある。創作作品には、『しょうぼうじどうしゃじぷた』(山本忠敬画、福音館書店)、『もりのへなそうる』(山脇百合子画、福音館書店)、自伝的作品である『寺町三丁目十一番地』(福音館書店、品切れ重版中止)などがある。絵本の紹介書には、『心に緑の種をまく』(新潮文庫)などがある。子どもの本による国際交流にも貢献し、JBBY日本国際児童図書評議会(IBBY国際児童図書評議会の日本支部)にも尽力した。
掲載数:100冊