この絵本の内容紹介あらすじ

ネコナ・デール船長は、船の上で生まれた生粋の海の男です。母のような優しさを持ち、父のようなたくましさを兼ね備えています。

そんなネコナ・デール船長の愛猫は、「くつした」という名前です。「くつした」のお父さんの名前も「くつした」で、「くつした」のお祖父さんの名前も「くつした」。先祖代々受け継がれている名前なのです。

不思議なことに、ネコナ・デール船長は「くつした」の毛並みを見れば、あらゆることが予想できました。「ネコナデール ネコナデール ネコナデール」と呪文を唱えながら猫を撫でるのです。

「むっ! この けなみ! ひがしに すすめー さかなの むれが いるぞ」

毛並みが知らせる予感に従うと、驚くことに魚の群れに遭遇します。ネコナ・デール船長も船員も釣り糸を垂らせば大漁です。

ところが今度は、ネコナ・デール船長が嵐の予感を察知します。「くつした」の毛並みが、嵐が来ると告げているのです。そして、予感したとおりに嵐が吹き荒れ……。


この絵本は、海の男達の楽しい航海を描きます。人間味溢れる船長や船員達の愉快な姿が、ついついクセになります。